はじめに
質問応答システムについて説明します。
近年になって、AIが質問に応答するシステムがたくさん登場しました。ウェブページの右下によく出てくるチャットボットから、AIスピーカ、Google Duplexのような複数ターンの対話AIなども存在します。
ここでは、様々な質問応答システムを簡単に紹介します。
検索型チャットボット
予め対話例を大量に記述しておき、ユーザー発話とマッチする対話例の応答部分を返答するものです。チャットボットといった場合たいていがこれです。これはAIでも何でもありません。ただの検索です。大抵の場合、単語の完全一致を要求します。

FAQ検索型質問応答システム
FAQ検索型の質問応答システムは検索型チャットボットとシステムはよく似ています。検索型のシステムが単語の完全一致を要求するのに対し、ある程度近い意味の単語にマッチします。また、対話例を学習させることによって、ユーザーに提示したい質問を選択させることができます。単純な検索ではないため、学習した応対例によって選択される応答文が変わります。
この場合でも、応答文は定型文であることが多いです。

スロットフィリング型質問応答システム
予め用意したスロットと呼ばれる空欄に単語を埋めることである程度応答文にバリエーションを持たせるシステムです。多くのAIスピーカが採用している方式です。

Dialogue State Tracking 型質問応答システム
Dialogue State Tracking (DST)は Google Duplex 等で採用されている方式です。複数ターンの対話を実現することができます。Google Duplexについては以下の動画をご覧ください。
これには、スロットフィリングやデータベースの検索、API呼び出しなどを統一して学習する必要があります。

まとめ
今回は質問応答システムについて簡単に説明しました。
Convergence Lab.には質問応答システムに熟練したエンジニアが在籍しています。
もし、質問応答システムを導入したい場合は ぜひ Convergence Lab. へご相談ください。